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玉座 - Wikipedia

玉座ぎょ:throne国家君主国王皇帝などためあること日本において天皇玉座ある高御座京都御所紫宸殿有名ある抽象意味玉座君主王権そのもの指すことある

典型西洋玉座壇上設置その天蓋ある

概要編集

カナダ上院あるカナダ国王としてエリザベス2エディンバラフィリップ後方玉座議会開始通常カナダ総督その配偶玉座座っいる前方ある椅子上院議員発言使用する

人類部分にわたって社会集団権威主義体制特に絶対君主独裁体制統治おり国家元首たちによって様々玉座生み出される結果なっそれアフリカ地域あるスツールからヨーロッパアジア地域華やか椅子ベンチようデザイン至るまで範囲様々ある

常にないものの玉座その国家民衆持っいる哲学あるいは宗教イデオロギー結びついいること多くそのこと在位いる君主人民統治すると共に玉座いる君主かつて玉座座っ先代君主結びつけるという役割果たしいるそのため一般玉座多くその土地にとって価値高く大切れる発見難しい希少素材できたり製造いる玉座大きについて国家権力道具として規模かつ華やいデザインなるあれデザイン貴重素材無かったり殆ど盛り込まない象徴椅子場合ある

宗教意味玉座という用語使われることありこれ世界多く一神教多神教において彼ら崇拝するその神座座するという信念指しいるこうした信念古代さかのぼり現存する芸術作品玉座座っ古代オリュンポスよう論じる文書見ることできる主要アブラハム宗教ユダヤキリストイスラム教御座(Throne of God)宗教聖典教え裏付けいるなおキリスト宗教儀式教皇司教ため座席に関して玉座(Throne)という用語使っいる[1]

歴史における政治潮流変化いくつ絶対君主政権独裁政権崩壊もたらし多く玉座空位なっ玉座という椅子重要から中国などその政権物語る歴史遺物として多く玉座残っいる

古代編集

古代から玉座君主シンボル椅子腰かける君主および描写古代オリエント美術表現共通主題ある

玉座英語throne語源ギリシャθρόνος thronos由来座席椅子意味する[2]置きつい椅子格調高いものあっ権力暗示たりない普通椅子だっさらに遡るインドヨーロッパ祖語*dher- 根源その意味支えることまたはダルマにおける職位犠牲ある

玉座漢字語源古代中国戦国時代における有力諸侯みなあるなか中華統一果たし嬴政諸国ある称号として皇帝名乗っこのという文字上部加えいる上部光輝示す表しものあり[3]より地位高い皇帝着座する玉座なっいる始皇帝座席実際象眼ちりばめられからあり

ホメロスよるアカイア望むときいつでも座れるよう宮殿寺院空席玉座設けること知ら最も有名もののアミクレスあるアポローン玉座ある

古代ローマ2種類玉座あっ1皇帝ためもう1女神ローマためもの礼拝中心としてその玉座彼女彫像据えられ

ユダヤ聖典編集

ヘブライ聖書ある כסא キッというヘブライ英語翻訳ものThroneスローン玉座あるエジプトファラオ玉座座っいる記述いるエジプト Exodus 11:5, Exodus 12:29たいてい場合イスラエル王国玉座指しおりしばしばダビデ玉座またはソロモン玉座称されるソロモン玉座について1 Kings 10:18-20さらに象牙偉大玉座作りそれ最高金箔施し..玉座6階段あり玉座頂点背後丸くなっいる座席両側ひじ掛けありその傍ら2ライオン獅子立っそして6階段左右獅子12立っどの王国ようものなかっ記述いるエステルEsther 5:3同じ単語ペルシア玉座指す

ヤハウェ自身しばしば玉座座っいる記述聖書御座英語として詩篇において特にイザヤIsaiah 66:1にて玉座あり地球置きあるヤハウェ自ら語っいるこの詩句マタイによる福音Matthew 5:34-35にて示唆いる

中世から近代初頭編集

象牙イヴァン4玉座

ヨーロッパ封建君主たいていローマ政務椅子玉座座っこれら玉座アジアもの比較もともと非常簡素だっ最も偉大かつ重要ものひとつイヴァン4通称イヴァン玉座ある時代16世紀半ば遡るもの肘掛け付き椅子形状おり象牙およびセイウチ飾り神話紋章生命情景複雑彫刻装飾いるキリスト教徒君主理想みなさダビデ生涯に関する聖書記述からシーン彫刻飾りられる[4]

実際公式場所君主占有椅子どれ玉座役割果たし君主頻繁向かう場所そのためだけ使用れる特別椅子保管いること多かっ玉座国王女王ためペア作られるようなり後年それ一般なっ2同一ある場合によって女王玉座僅か壮麗控え目

ビザンチン帝国マグナウラ宮殿玉座さえずる精巧オートマタ含ま[5]オスマン帝国チュニスある摂政地域名目オスマン帝国事実独立領域玉座クルシ(kursi)呼ば

近代初期時代伝統雰囲気醸しだす中世維持れる傾向あり新しい玉座作ら中世スタイル継承するあるいは現代椅子肘掛け椅子非常壮大精巧ものだっ

アジア編集

赤いディワニ・カースという謁見殿ある孔雀玉座描い絵画1850
マハーラージャランジート・シング玉座

インド大陸玉座伝統サンスクリットsiṃhāsanaシムハーサナ獅子座席という意味あっ ムガル帝国時代玉座 Shāhī takhtシャーヒータクスト呼ばgaddiヒンドゥスターニー発音: [ˈɡəd̪d̪i]rājgaddī呼ぶという用語インドにより玉座として使わクッション付き座席ことだっ[6]gaddi 通常ヒンドゥー王国支配玉座に対して使わ用語ムスリムナワーブトラヴァンコール王国王族といった例外あり[7]両方座席いえmusnad ([ˈməsnəd])またはmusnud という用語ほうより一般だっ

ジャハーンギール玉座(en)1602ムガル皇帝ジャハーンギールによって造らアーグラ城塞ディワニ・カース貴賓謁見据えられいる

孔雀玉座 インドムガル皇帝だっ それ17世紀初め皇帝シャー・ジャハーンにより命ぜられデリー赤い置かオリジナル玉座1739ペルシャナーディル・シャーによって戦利として接収以来ずっと失わいるその後オリジナル基づく代理玉座委託1857インド反乱いわゆるセポイまで存在

シク王国マハーラージャあるランジート・シング玉座1820から1830細工職人ハフェツ・ムハンマド・ムルターニによって作ら木材樹脂できおり彫金シート覆わ多彩彫刻施さいる[8]

カンナダ地域ある黄金玉座(en)またはChinnada SimhasanaまたはRatna Simahasanaマイソール王国支配玉座ある黄金玉座マイソール宮殿保管いる

東南アジア編集

伝統的なビルマの玉座に座っている、チャイッコウッ・パヤー英語寺院の仏像

ビルマ玉座伝統名前Palinパリンこの言葉パーリpallaṅkaからカウチまたはソファ意味する植民以前時代ビルマパリン君主その正妻座らせるため使用現在サヤドーなど宗教指導座席仏像として使用いる王家玉座ヤザパリンရာဇပလ္လင်呼ば仏像彫像ガウパリンဂေါ့ပလ္လင်サマクハンစမ္မခဏ်呼ばいるこれパーリsammakhaṇḍa由来ある

東アジア編集

京都御所保管いる高御座皇位継承儀式使われる 1990当時天皇明仁使用おり201910即位正殿現在天皇使用

皇位意味する御座くらい日本天皇玉座居ること指す用語ある御座訓読みにあたるくら天皇玉座こと京都御所紫宸殿ある高御座たかみくらなど非常特定玉座指す場合ある[9] [注釈 1]

沖縄那覇琉球王国玉座置か太平洋戦争オリジナル全て失わしまっ正殿唐破風から復元せる内部玉座復元

(en)中国皇帝玉座指す用語ある 神々しい皇帝権力象徴あっため生けるみなさ皇帝玉座として知ら[10]この用語禁城ある様々建造円明宮殿における特別座席よう非常特定座席指しいる 抽象意味また国家元首および君主そのもの指す言葉ある[11]

ベトナム皇帝に関して玉座ベトナム言う

어좌(eojwa)韓国玉座指す用語ある抽象意味朝鮮1392-1897年大韓帝国1897-1910年国家元首修辞する言葉ともなっいる玉座ソウルある

近代以降編集

ロシア帝国時代宮殿あるジョージ広間(en)玉座玉座ロシア皇帝玉座みなさそれプロセニアム・アーチ後ろ皇帝象徴双頭の鷲ある7鎮座いるピョートル1部屋 玉座前者比べ控え目あるこの玉座ロンドンアンナ・イヴァノヴナ皇后ため作らペテルゴフ宮殿 玉座玉座ある

一部君主玉座でも使用おり重要象徴かつ儀式意味持っいる依然として使用いる最も有名玉座イギリス君主戴冠使うエドワード椅子英語あるほかイギリスオランダカナダオーストラリア日本その他国会開会君主使うことなる玉座ある

いくつ共和ある国家式典において区別表す玉座よう椅子使用いる アイルランド大統領就任玉座座る一方英国アイルランド多く大都市市長しばしば玉座よう椅子から地方議会統括する

キリスト宗教玉座編集

詳細司教英語参照

玉座その統治する国王皇帝など君主ためある座席あっ宗教権威座席本来該当ないしかしながらキリスト教宗教儀式聖典鎮座するため椅子だけなく高位聖職ローマ教皇司教着座すること玉座(Throne)伝統呼びならわしいるため宗教玉座として以下解説する

キリスト聖書編集

ベリーいとも豪華なるヨハネ黙示録4:4より パトモス福音書記ヨハネ4天使イエスキリスト玉座囲み24長老両側座っいる

新約聖書ルカ福音 1:32-33において天使ガブリエルこの玉座について以下よう述べいる

偉大最も崇高なる息子呼ばれるあろ なる なるダビデ玉座与えなるあろそしてヤコブ所有永遠治め王国永遠滅びることなかろ

イエスキリスト自身 使徒 イスラエル12部族 治めさせるため12玉座座ることなるあろ話し(Matthew 19:28)。 ヨハネ 黙示録そして大きな白い玉座そこ座りそのから流れ出という記述ある(Revelation 20:11).

使徒パウロコロサイ信徒手紙(Colossians 1:16)"Thrones"という言葉用いいるディオニシウス・アレオパギタにおいてen:De Coelesti Hierarchia (VI.7)という言葉天使階級一つある天使 (ヘブライ言うオファニム およびアレリム該当する). トマス・アクィナス神学大全 (I.108)正規裁き下せるようみこし担ぐ天使仕事ある記さおりこの書物によってこの考え広まっ

中世においてソロモン玉座聖母マリア結びつけられマリアイエスキリスト載せおり玉座役割果たし聖書におけるソロモン玉座において象牙純潔象徴として黄金神格象徴としてそして玉座取り付けられ6階段6象徴として描かまたソロモン玉座聖母マリア同一おり詩篇全体王座として描かいる Psalm 45:9

教会玉座編集

イスタンブールあるコンスタンティノープル主教玉座 上段椅子福音置かその手前ある低い位置椅子主教着座する司教玉座ある

古代からローマカトリック教会東方正教会公会その他教会司教たち正式司教カテドラギリシャ: κάθεδρα座席呼ばれる玉座着席する伝統聖域置かいる司教正しい信仰施すゆえにエクス・カテドラ(Ex cathedra)という表記そして信者統率する司教権威象徴するものある

エクス・カテドラ説教権威指すもの特にローマカトリックカノンローマ教皇宣言不可あるため必要れるごくしか使わない手続きあるこのカテドラ司教こと玉座存在から俗世君主匹敵する重要あるたとえ司教俗世教会君主なくともとして司教主教カテドラル呼ばれる ローマカトリック教会バシリカ現在教皇天蓋オンブレリーノ教皇レガリア一部として多く聖堂カトリック教会おおむね類似重要荘厳適用れる

司教以外でも修道院女子修道院など一部高位聖職玉座使用認められいるこの場合役職くらい意味しかないこれら司教より簡素あること多く宗派によって様式装飾制限あったりする

区別としてローマカトリック司教高位聖職特定教会行事その玉座天蓋かぶせる権利有する天蓋典礼法衣典礼一致せる基本する統治する君主礼拝出席するとき彼らまた天蓋覆わ玉座着座すること許される彼ら聖域外側なくならない[12]

正教会においてしばしば司教玉座足元一対ライオン座っいるなどビザンティンから伝来修道院聖歌ストール(Kathisma)組み合わさっ特徴られる

キリストにおける玉座という用語教会権威うち主教指し使用れること多い例えばエキュメニカル玉座エキュメニカル主教権威ことある

自身司教聖堂ない司教たち典礼目的全うするため折り畳みストール(en)使うことある

教皇玉座編集

ローマサン・ピエトロ聖堂あるテロ司教描画

ローマ教皇ローマカトリック教会最高責任としてカノンもと選出代表ある同時に国際最高司教たるバチカン 1929ラテラン条約によりローマ市内設立主権国家国家元首ある[注釈 2]1870イタリア統一運動一旦完全消滅それ以前ローマ教皇選ば君主としてローマ教皇世紀わたっイタリア半島最大規模政治権力有し現在でも公的認められ外交地位保っおり教皇大使教皇特使たち世界中外交使節代理として務め果たしいる

教皇玉座(Cathedra Romanaローマ司教として聖堂サン・ジョバンニ・イン・ラテラノ聖堂アプスある

サン・ピエトロ聖堂アプス椅子祭壇テロ自身初期教皇使用れるテロ司教英語あるこの遺物金銅鋳物金箔金メッキ施しブロンズ鋳物囲まおりジャンロレンツォ・ベルニーニ設計巨大モニュメント一部形成いる

教皇ラテラノ聖堂異なりサン・ピエトロ聖堂教皇ため恒久玉座ないので典礼司式するいつも教皇使用するため取外し可能玉座聖堂据えられる2バチカン会議典礼改革巨大天蓋付き玉座告白祭壇天蓋バルダッキーノ(en)ある祭壇やはり取り外しできる舞台置か

教皇御輿運ばれるピウス8後方2白いフラベッラつき従っいる

この慣行1970年代まで典礼改革廃止教皇サン・ピエトロ聖堂ミサ祝ういつもより単純携帯持ち運び玉座告白祭壇置かれるようなっしかし教皇ベネディクト16定時典礼司式より精巧取外し可能玉座置か教皇サン・ピエトロ聖堂広場面し聖堂階段ミサ祝うとき携帯持ち運び玉座使用れる

過去教皇御輿(: sedia gestatoria)呼ばれる持ち運び玉座運用もともと教皇儀式前後ある精巧行進一部として使用それファラオ光輝最も直接的後継信じられおり一対フラベッラ(en)[注釈 3]ダチョウから作ら従える教皇ヨハネパウロ1当初これら使用中止群衆もっと簡単見えるよう御輿使うようなっただし羽根復元御輿教皇ヨハネパウロ2外出パパモビル使うようなり入りなっ 教皇任期終わり近くヨハネパウロ2パパモビル使用できる特別玉座車輪組み立て

1968以前教皇決めるコンクラーヴェ枢機卿投票システィーナ礼拝玉座座り玉座天蓋有し開票教皇決まる枢機卿みな自分たち天蓋降ろし新た選出教皇天蓋だけ残すこれ新しい教皇最初玉座なっ この伝統1968映画栄光原題:The Shoes of the Fisherman劇的描か

著名玉座編集

アーヘン聖堂あるシャルルマーニュカール大帝玉座
北京禁城ある中国皇帝

欧州編集

アフリカ編集

アジア編集

ギャラリー編集

世界各国玉座編集

宗教玉座編集

脚注編集

注釈

  1. ^ 天皇玉座英語表記Chrysanthemum Throne玉座これ皇室皇族使っいること由来する
  2. ^ ってバチカンあるローマ教皇ために関して本来意味玉座相当するもの言える
  3. ^ 訳される祭具リピタ呼ばため混同避ける意味フラベッラ
  4. ^ エチオピア皇帝Davidなる人物ないダウィト1-3綴りdawit ので恐らくはヘブライ聖書時代エチオピア王位譲らダビデラテン語David思われる詳細シバ女王参照
  5. ^ トンガ建国以来国王全てトゥポウ1-6ためこのよう呼ばれる

出典

  1. ^ Oxford English Dictionary, 0-19-861186-2
  2. ^ θρόνος, Henry George Liddell, Robert Scott, A Greek-English Lexicon, on Perseus
  3. ^ 意味読み方字源.net解説より
  4. ^ Throne of Ivan IV the Terrible. Regalia of Russian Tsars. The Moscow Kremlin. 2007年7月12日
  5. ^ Brett, Gerard (July 1954). The Automata in the Byzantine "Throne of Solomon". Speculum 29 (3): 477-487. doi:10.2307/2846790. ISSN 0038-7134. JSTOR 2846790. 
  6. ^ Mark Brentnall, ed. The Princely and Noble Families of the Former Indian Empire: Himachal Pradesh pg. 301
  7. ^ Velu Pillai. Travancore State Manual (1940)
  8. ^ The Court of Maharaja Ranjit Singh. Vam.ac.uk. 2018年8月10日
  9. ^ Ponsonby-Fane, Richard. (1959). The Imperial House of Japan, p. 337.
  10. ^ Arnold, Julean Herbert. (1920). Commercial Handbook of China, p. 446.
  11. ^ Williams, David. (1858). The preceptor's assistant, or, Miscellaneous questions in general history, literature, and science, p. 153. Books.google.com
  12. ^ "Canopy". The Catholic Encyclopedia. III. New York: Robert Appleton Company. 1908. 2007年7月12日閲覧

関連項目編集