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化学式 - Wikipedia

化学

化学物質元素構成表現する表記
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化学がくしき: chemical formula化学物質元素構成表現する表記ある分子からなる物質表す化学分子ぶん: molecular formulaイオン物質表す化学イオンイオンしき: ionic formula呼ぶことある化学呼ぶべき場面において分子いい回される場合多い

化学利用れる場面として物質属性情報としてそれ関連付け利用れる場合化学反応一部として物質表すため利用れる場合ある

種類編集

化学大きく分け物質元素組成示す組成分子構造表示する構造分類れる前者もっぱら化学基づく化学方程式など使わ量的関係示すこと多く後者分子構造図示たり反応機構説明する化学反応など反応特有構造それ関連性質示す場合利用すること多い

組成構造必ずしも合致ない例えばリン水物ある酸化リン組成 P2O5 ある構造から分子最小単位P4O10あることわかる

特に有機化合異性多いため構造示性後述物質識別する機会多く無機化合組成十分物質識別可能あること多い

以下化学種類示す

  • 組成
  • 分子
  • 示性
  • 構造
  • 電子

化学構成編集

組成構造物質構成する元素種別元素記号使っ表現れるまた原子個数示すため元素記号付き添えつけ表現する

酸化リン
P2O5組成
エタノール
CH3CH2OH構造

またポリマーなど反復個数ワイルドカード示す場合 nm など小文字付き添えとして利用れる場合ある

ポリアセタール
CH3CO[OCH2CH2]nOCOCH3

ラジカルあるいはイオン表現する必要ある場合付き添え示すラジカル場合 '' 添えさらにイオンある場合電荷応じ '+' または '-' 符号添えする2以上イオン場合正負表す符号左側示す数字添えする

化学部分構造示すため括弧 ( ) 括弧 [ ] 使用れる場合ある閉じ括弧付き添え存在する場合括弧括ら部分構造その添え数字回数だけ反復すること意味するワイルドカード示すため nm など小文字使用れる場合ある

ポリアセタール
CH3CO[O(CH2)2]nOCOCH3

括弧括ら部分構造ラジカルあるいはイオンある場合上記同様規則閉じ括弧付き添えとして付与する

ヘキサシアニド (II) イオン
[FeII(CN)6]4-

物質一定比率複数要素構成れる場合要素化学·ドット日本語ある中黒異なる記号[検証]連結1分子として表す特にイオン場合イオン構成11場合·省略れる場合ある構成要素比率示す場合それぞれ化学左側係数つける係数数値示す場合ワイルドカード示すため nm など小文字使用れる場合存在する

係数約しそれぞれ整数つけるスタイル要素1残り要素分数示すスタイルあるいずれスタイルあっ係数1場合省略れる場合多い

硫酸カドミウム· (3/8)
3CdSO4·8H2O
セッコウ
CaSO4·H2O

同位扱い編集

通常元素天然組成同位混合意味いる特定同位含まいること明示する場合元素記号表記方法準じ元素記号左上付き添え質量表記するなお重水素デューテリウム三重水素トリチウム場合 D T それぞれ使用れる場合ほとんどある

18O-
H218O
クロロホルム-d
CDCl3

組成編集

物質元素組成示す化学組成そせい: compositional formula, nominal composition呼ぶ一般いっぱんしき: general formulaよばれる場合ある組成元素そのまとめられるため水素原子省略括弧使っ反復表現使用ないただ, 任意金属元素示す M ハロゲン元素示すX などワイルドカード利用られる程度ある

酸化リン
P2O5組成
ハロゲン (II)
CuX2

実験編集

実験求められ組成実験じっけん: empirical formula呼ぶ組成場合科学知見基づい物質構成から理論導かれる組成あるため部分分子係数元素記号添えとして使用する原子整数する普通ある一方実験場合定量測定結果基づい決定れるため係数添え必ずしも整数ならない

セッコウ
CaSO4·1.1H2O

構造編集

物質構造示すため化学構造よぶ通常平面構造トポロジー関係だけ維持表現れるので構造実際構造写実写しものない通常構造次元展開図表として表現れる特に結合表す線分使わ分岐部分として括弧括っ一連文字表し構造示性呼ばれる

構造示す次に示す2方法ある

これら一方ないし両方使っ構造表される言い換える示性後者方法のみ使用組み立て作成れる

破線紙面くさび紙面手前原子伸びいること表しおりこれ疑似立体構造表現する

アラニン
H2NCH(CH3)C(O)OH示性
アラニン構造

組成異なり構造特徴ある構造強調する目的種々省略用いられる特に示性示すよう表す略号汎用れる[1]

部分構造 略号
CH3 Me
CH3CH2 Et
CH3CH2CH2 Pr
(CH3)2CH iPr
CH3CH2CH2 CH2 Bu
(CH3)3C tBu
C(=O)H CHO
C(=O)OH COOH,
CO2H
C(=O)OCH2CH3 COOEt,
CO2Et
C(=O)NH2 CONH2

示性以外構造骨格なる炭化水素部分水素原子炭素原子省略作図れる場合多いたとえば末端以外炭素原子置換いる水素原子そのほとんど結合含め作図ないこと多いまた骨格炭素原子元素記号表示省略作図ないこと多く言い換える線分頂点炭素原子あらわす場合多いしかし作図紛らわしい場合省略表記べきあり省略なかっ水素原子指示水素呼ばれることあるあるいは上述表す略号 C H 省略できない

いくつかの化学式で書き表した1-ブテン

同一物質1-ブテン様々化学書き表し

特殊構造編集

ルイス構造編集

原子同士結合関与する電子電子コロン表現もの ギルバートルイス考案[2][3]電子 (electronic formula) いう

窒素N2
:N:::N:

立体表示投影編集

もともと構造透視図法よう立体平面射影図表なくトポロジー情報すなわち個々原子連結原子相対位置関係以外図表表現ないしたがって種々立体表示方法投影考案いるつぎ立体表示方法投影示す

脚注編集

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  1. ^ 関連宇都宮大学工学部分子化学研究不明有機基礎化学I 資料2010817閲覧
  2. ^ Lewis 1916.
  3. ^ Dickerson, Gray & Haight 1979, p. 400.

参考文献編集

  • Lewis, Gilbert N. (1916-04-01). The atom and the molecule. Journal of the American Chemical Society 38 (4): 762785. doi:10.1021/ja02261a002. 
  • Dickerson, Richard E.; Gray, Harry B.; Haight, Gilbert P. (1979). Chapter 11. Lewis Structures and the VSEPR Method. Chemical principles (3rd ed.). The Benjamin/Cummings. p. 400. ISBN 978-0-8053-2398-6. https://resolver.caltech.edu/CaltechBOOK:1979.001 2010817 

関連項目編集

外部リンク編集