自己紹介

 

■ 概要(About Us)

関数型玩具製作所では、一見おもちゃ(玩具)のように見えるものの、実は機能性に富んだソフトウェアを開発しています。

英語で「機能的」を意味する"Functional"は、日本語では「関数」とも言います。私たちは数学を駆使した独自の機能をソフトウェア技術に盛り込んでいます。

外見上はお遊びに見えるかもしれませんが、私たちの目指す革新的な技術は、ライフスタイルを変える可能性を秘めています。そんな技術が、お遊びやナンセンスから始まることもあると考えています。

「製作所」という名前には、特別な意気込みが込められています。

まず、私自身が愛知県という製造業が強い地域で育ちました。そのため、ソフトウェア開発団体でありながら、敢えて製作所という名称を名乗ることで、地域の伝統や雰囲気を大切にしています。また、私の祖父がかつて町工場を営んでいたことに敬意を払い、製作所という名前を選んでいます。

さらに、ソフトウェア技術開発が主な業務であるものの、製造業的な泥臭いチューニングが重要な要素技術だと考えています。私自身がメーカーの開発職に従事していた経験から、現場の泥臭いチューニングに似た方法で価値を提供したいと思っています。

これらの理由から、関数型玩具製作所という名前を選び、ソフトウェア開発に情熱を注いでいます。私たちの製品やサービスが、多くの人々にとって価値あるものとなることを目指して、日々努力しています。そして、地域の製造業の精神性を受け継ぎながら、革新的な技術を世に送り出すことで、新たな価値創造に貢献していくことを期待しています。

現在は、運営者が一人で開発を進めていますが、その機動力や意思決定の迅速さ、統一感を活かして、日々研究に励んでいます。また、将来的には他の開発者や利用者からの意見を積極的に取り入れ、より多様なニーズに応えられるようになりたいと考えています。

特に力を入れているのは、文章の視認性を向上させる技術です。視野の広がりや安価な読み戻りなど、難しい文章を読み解く際のサポートを提供します。この技術は、学術論文や法律文書、ビジネス資料など幅広い分野で活用できるため、多くの人に役立つことが期待されています。詳しくは、トップページをご覧ください。

関数型玩具製作所は、遊び心を大切にしながら、既存の読書法をより良いものに進化させることを目指しています。

名古屋商工会議所ナゴヤイノベーターズガレージ名古屋市、中部経済連合会)、言語処理学会、会員)

 

■■ 目標(Vision)

 

「自然言語を拡張する」

 

■■ 手段(Mission)

・読書支援プラグイン(オート多色ハイライト、タップハイライト)と新規的読書スタイルの普及
・各言語の悪魔合体 (例:英語のドイツ語化、英語の日本語化)

■■ 行動指針(Value)

・自身の安全第一と持続可能な開発
・各人の自己成長、自己実現の尊重(組織内外ともに)
・進歩主義、物事の本質を突いた開発

 

 

■ 構成員(Member)

いしかわたいち

石川 多一

京都大学法学部名古屋大学工学部物理工学科工学研究科(原子核工学専攻)を卒業後、長野の半導体部品製造メーカー(新光電気工業株式会社)にて開発(プロセス開発)、知的財産(渉外、技術契約、特許調査等全般)、設備開発(画像処理を用いた検査アルゴリズム開発)に従事。同社を退社後、2022年1月に関数型玩具製作所として独立、現在に至る。

私はこれまでの経歴を通じて、多くの難解な文章を大量に読み解いてきました。特に知的財産部門に所属していた際は、複雑な特許文書や契約書などの法令文書を数多く読む機会がありました。また、研究開発の分野でも、専門的な論文や教科書を扱ってきました。これらの経験やバックグラウンドを生かし、ソフトウェア開発に取り組んでいます。この豊富な知識を活用して、ユーザーにとって有益で革新的なソフトウェアを提供することを目指しています。

言語学は専攻していませんが日々学習を続けています。英語(研究開発、法務・知財関連、実ビジネス)、ラテン語(大学で習得、趣味)の心得があります。「scire est scindere, et vice versa(分かることは分けること、逆に分ければ分かる(かもしれない))」をモットーに開発を続けています。

文章をうまく色分けするのは、分かることに資するとの確信があります。一見同じに見えるものを違うものとして分けてゆく、これが学問でありscienceなはずです。逆に同じものは同じとして示されます(同じ単語、名詞)。違うものは違う「形容詞」を付与することでその違いが示されます。これは再帰的に無限に続きます。この状況で単語を色分けすると非常に効果的です。

趣味や興味として、温泉めぐり、散歩、瞑想があります。温泉は、長野市に10年ほど住んでいたので長野県の温泉に詳しいです。出身は名古屋ですが、学生時代に京都、社会人時代に長野市に住んでいました。

尊敬する人物や影響を受けた人物としては、具体的な人物ではなく、ヨーガ学派の考え方に大きな影響を受けています。私とはなにか、見るもの、見られるものとしてのありようは何か。最も苦しかったときに気づきが得られました。

数学・論理学(型理論)も素人ながら追い続けています。

タップハイライト関連の開発は5年ほど続けています。現在お見せしているものは全体の2割(ライト路線で完成度を高めたもの)であり、残りの8割(ヘビー路線、サーバーと連携してより高度な処理を行うもの)もゆくゆくはリリースしていきたいです。技術開発はほぼ終わっているのですが、皆様にうまくお届けする術を模索しています。

読書中に書式を柔軟に変えるという動的な読書技術は希少な要素技術と自負しています。地味に見えますが、たとえば処理速度の為の低レベルのレイヤーでのチューニング、描画のタイミングコントロールや色数を増やさないという意味でのノイズ低減周り(現状も初見の方には圧倒的色数かも知れませんが、何も手を施さないともっとすごいことになります)などにかなりの手が加わっています。事前に全てを予定調和的にハイライトするのではなく、読み進める中で順を追ってハイライトしていきます。ハイライト開始場所を変えると毎回、ハイライトのシナリオは違ってきます。

英語等であれば、語幹や活用変化を受け止めたり受け止めなかったりなどの、単語がイコールとは何か、についても文脈に応じて切り換えて計算できるように、出来合いのライブラリーではなくカスタム関数を一から作っています。機能性と処理速度のバランスをうまくとったつもりです。

他にも日本語や中国語は単語の切れ目がないので、分かち書きという処理が必要ですが、辞書は重たくなるので使用していません。軽量、しかしその分手が込んでいる処理で対応しています。その結果、おもしろいハイライト状態が得られました。概念を区別するという意味では辞書ではなくこちらが正解です。是非、サンプルで確認してみてください(後述のヘビー路線では途中の処理で辞書を使っているので、その切れ目をそのまま使っていたのですが、ライト路線の切れ目を敢えて使うことにしました。)

ハイライト色についても背景色と文字色、複数のハイライト色間のバランスを考慮したものになっています。色彩学の理論に則り、かつ独自の計算式と最適化から得られたものです。

上記ヘビー路線ではChatGPTなどで使われる機械学習(トランスフォーマー)の技術を使いつつ、さらに関数型プログラミングが得意とする処理を加えることで、ハイライトとは違う路線の視認性向上を実現します。

開発言語はJavaScript(フロントエンド、ライト路線)、Python, Haskell(バックエンド、ヘビー路線)です。

今後の展望や目標として、既存の読書法に一石を投じることで、硬直化した文法等を見直すきっかけを与えたいです。例えば現状の文章は1次元的に読むことを前提としていますが、多色ハイライトが普及すればそれと相性がよく、より情報を見やすい表現を見直すきっかけとなるかもしれません。1次元が2次元に拡張される余地があると見ています。日本語や英語などの言語ごとに特質があり、それがより際立ったものになるので、学術的にも面白いきっかけになることを期待しています。

コミュニティ活動として、IT業界の勉強会に参加しています(なごや個人開発者の集い)。

カジュアルな勉強会でプログラミング初心者の方にもおすすめです(私もベテラン職業プログラマの方々に色々教えてもらっています)。

以上が私の自己紹介です。関数型玩具製作所と共に、読書のあり方を革新し、皆様に新たな読書体験を提供できることを目指して邁進してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。